中小企業向けのリスキリング（学び直し）サービスが急速に広がりを見せています。特にベネッセコーポレーションは、オンライン学習サービス「Udemy（ユーデミー）」を中小企業向けに導入しやすいプランを提供。5人で年間約21万円という価格設定で、業務改善やデジタルスキルの習得に役立つ1万4000以上の講座が利用可能です。従来のプランでは大企業を想定しており、価格は最低でも70万円以上でしたが、新たなプランはコストを抑えつつ、中小企業にも利用しやすくなっています。

例えば、鳥取市のいなばテクノ・エボリューションでは、社長自らがユーデミーでAIの活用方法を学び、事業計画にAIを活用するまでに至っています。また、社員がアプリ開発を習得し、実際にウェブアプリを開発するなど、具体的な成果が出ています。

中小企業にとってリスキリングの最大の課題はコストですが、ベネッセ以外にもパーソルホールディングスなどが費用を抑えたサービスを提供しています。少人数からのデジタル人材育成プランや、業務改善に特化した研修を実施し、より手軽にリスキリングを実現できる環境が整いつつあります。

リスキリングは、大企業だけでなく中小企業にも導入が進んでおり、これにより日本全体の生産性向上が期待されています。企業はスキルを持つ社員を確保し、生産性を高めることが今後の成長に欠かせない要素となっています。